2023.08.28

1ヶ月の生活習慣の見直しで精液の質が向上する!

不妊治療をしている方に朗報です☆

タバコやお酒を控えたり、熱がこもりにくいタイプの下着を履く、禁欲期間が長くならないようにするといった生活習慣の見直しによって、精液の質が改善する可能性を示す研究結果が報告されました。

不妊外来を受診した男性に対してこのような指導を行ったところ、約1カ月後に精子の運動能の有意な向上などが確認されたとのことです。
(千葉大学大学院医学研究院泌尿器科学・亀田IVFクリニック幕張の小宮顕氏らの研究によるもの)

男性不妊の一因として、生活習慣の乱れや慢性疾患の影響が関与していることが知られていますよね。
また、男性の生殖能力が低いと、がんなどにかかりやすくなったり、死亡リスクも高くなったり。
生まれてくる子どもが早産や低出生体重児となるリスクの高さと関連しているとする報告もあるそうです。

精子も責任重大ですね!

生活習慣改善指導の主な内容は、
1、タバコやアルコールをやめるか減らす。

2、性器への熱ストレスを抑える(ゆったりとした下着を着用、パソコンを膝の上に置いて使わない、サウナや長湯を避ける)

3、薄毛治療薬の服用中止

4、禁欲期間を最大3日以内とする(禁欲が長引くと精液の質が低下するため)
などです。

検査所見については、精液量や総精子数は有意な変化が見られなかったが、精液の質を表す精子濃度、精子の運動性、総運動精子数は有意に上昇し、精子DNA断片化率は有意に低下していた。また、乏精子症に該当する割合は49.1%から33.6%に、精子無力症は74.8%から53.4%に、いずれも有意に減少していた。

と研究報告に書いてありました。

アルコール好きな人多いでしょうし、付き合いで毎日飲む人もいますよね。
最近はボクサーパンツを履くのが流行っていますし、電車の中でPCを膝の上に置いて仕事している人もよく見ます。
男性はサウナが好きとよく聞きますし流行っていますしね。

いけないと言われる生活習慣を日常的にやってしまっている人も多いのではないでしょうか。
精子の濃度や運動率をあげたい人、奇形の精子を減らしたい人は泌尿器科に通わなくても生活習慣を変えるだけで改善しますよ!

精進して努力あるのみ!(^^)/